EOMOEOMO

EatableEatable

materialmaterial

エタブルの鞄や小物は天然の素材を使用することにこだわっています。植物鞣しの革、天然の木、膠、ふのりなど、将来、自然に還ることを意識して素材を選びます。さらに1点ずつ手作業でつくる木工のパーツがエタブルの商品の核となっています。革も木も良質なものを自分たちの目で選びますが、どの素材にも個性があって、それが天然素材を使う醍醐味です。

LeatherLeather

エタブルの革製品には植物鞣し(なめし)の革を使用しています。鞣しとは、動物の「皮」の状態から、素材としての「革」にする工程で、その手法には2,000年の歴史があると言われています。皮を天然の樹皮由来の鞣し液にさらして、保存性を高め、柔軟性を保つ状態にします。植物の渋を溶かした液を使うのが「植物(タンニン)鞣し」です。金属の化合物を溶かした液を使う「クローム鞣し」という方法もありますが、土に還らないためエタブルでは使用していません。

現在のエタブルの商品には、牛革、羊革、鹿革、豚革を使用しています。どれも食用の動物や厳しい季節を越えられなかった動物から採られる素材です。革の厚みを漉いたり、オイル仕上げをしたり、シボ(革の表面に加工されたシワ模様)があるものを使用するなど、商品によって適した種類、状態の革を選びます。

革素材の代表格とも言える牛革は、美しくて丈夫。エタブルの代表的な鞄シリーズで型入れの工程を経てつくられる立体シリーズには、重量感とコシのあるきれいな銀面の牛革を厳選して使用しています。

天然鞣しの羊革や鹿革は、軽くて柔らかく、ミシンによる縫製に適しています。手触りに味わいがあり、日常に馴染みやすい存在感です。エタブルでは、開閉部分に木を使うTin Bag(ティンバッグ)シリーズに使用しています。

明治末期に豚皮の植物鞣しが始まって以来、飼育から製造まで安定して国内自給できて、唯一輸入に頼らない革である豚革は、毛穴があるため軽くて通気性が良く、摩耗に強く耐久性もあります。エタブルでは主にライニングとして使用しています。染色や型押しなど多様なデザインに対応する素材です。

LeatherLeather

木材は無垢材を使用しており、森林から運ばれ十分な年月をかけて乾燥したものから選びます。無垢材とは、薄く削いだ板を接着剤で貼りあわせる合板とは違って、木材をそのまま用いるもので、呼吸をしているため天然木が持つ本来の風合いがあり、天然の革と同じく経年変化を楽しめる素材でもあります。エタブルでは、現在はホワイトアッシュ(タモ)とブラックウォールナット(クルミ)を中心に使用していますが、熱海の海で拾う流木を使う商品もあります。