約5000年前、庭で繭をつくる蚕を見つけた中国の皇帝の后・西陵氏が偶然、絹を発明した。絹に魅了された人間は蚕を家畜化し、やがて蚕は人間の飼育なしでは育てなくなった。一生懸命に桑の葉を食べて蛹になり、口から糸を出して無防備な蛹の姿を自ら包んでいく蚕の姿は、美しい糸のありがたさと、自由な方向に服をつくることを思わせる。
約5000年前、庭で繭をつくる蚕を見つけた中国の皇帝の后・西陵氏が偶然、絹を発明した。絹に魅了された人間は蚕を家畜化し、やがて蚕は人間の飼育なしでは育てなくなった。一生懸命に桑の葉を食べて蛹になり、口から糸を出して無防備な蛹の姿を自ら包んでいく蚕の姿は、美しい糸のありがたさと、自由な方向に服をつくることを思わせる。